小説

岸辺に生う

978-4-88748-258-6

岸辺に生う

人間・田中正造の生と死

水樹 涼子

苦しみ悩みながら生きる人間・正造の生涯に迫る。六角家事件、江刺県殺人疑獄から、自由民権運動を経て国会議員へ。そして足尾銅山との闘いは天皇直訴、谷中入村へとつづく。百年前に叫ばれた人権・平和・環境の思想が現代に甦る。没後100年記念出版。

四六/上製/200頁/定価1575円(本体1500円+税)
ISBN 978-4-88748-258-6 C0093 1500E
2012年4月11日 第1刷発行

オカリナを吹く少年

978-4-88748-237-1

 

オカリナを吹く少年

 

寺崎 ちえこ

 

少年のナイーブな感性をやさしく包み込んだ待望のファンタジーロマン!!

しんの後に続いて、樫の木から夜空に向かって両手を伸ばすと、瞬間的にフッと体が宙に浮いた。しんの吹くオカリナの、風に乗った爽快なメロディーが、ぼくを広大な空の旅へと誘う。翼をイメージして両手を広げると、まるで鳥になった気分で夜空に舞い上がった……。
病気で亡くなった双子の妹に会うために、ぼくはオカリナを吹く不思議な少年と夜空へ旅立った……。

年を重ねていくごとに、何気なく過ごしていく日々が、実はすごく貴重なことなのだと気づかされる瞬間がたくさんあります。そんな思いが強くなったのはここ数年のことです。
私が福祉の仕事に携わり、多くの方たちとの出会いや別れがあったからでしょうか。心や身体に障害を持った方たちとの出会いは、正直私にとって衝撃的なものでした。内心とても気の毒にも思いました。しかし徐々に触れ合っていくうちに、本当にかわいそうなのは、彼らをそんなふうにとらえていた自分自身だということに気づきました。
私がそうした優しい方たちを見送ったとき、その究極の寂しさとともに、また心はこの上ない感謝の気持ちでいっぱいになりました。そしてその感謝の気持ちにどう答えたらいいのか自問自答を繰り返しながら、気がつくといつの間にかノートに向かい、ペンを走らせていました。そして、出来上がったのがこの作品なのです。(「あとがき」より)
日本文学館出版大賞特別賞・コスモス文学賞奨励賞授賞作

四六判/上製/112頁/定価1050円(本体1000円+税)
ISBN 978-4-88748-237-1
2011年5月10日 第1刷発行


水代官 山口鉄五郎

978-4-88748-230-2

水代官 山口鉄五郎

那須 一郎

那須疏水のできる百年前に、那須の地に水を引き、農民の自立を促した代官がいた。

今から二百年前、越後からひとりの男が江戸に上った。利根川の河川改修や新田開発、蝦夷地調査、木曽三川の改修に携わり、やがて那須の代官となる。「無軽民事」の刻印を使い、四民(士農工商)は同等であるという強い信念を持っていた。水とともに歩んだ男の心に流れるものは、果たして何であったのか。名代官として語り継がれる男の生涯に迫る、待望の長編歴史小説。

水とともに生き、新田開発を通して地域振興にかけた男の、波乱万丈の生涯を描く!!


A5判/並製/264頁/定価1890円(本体1800円+税)
ISBN978-4-88748-230-2
2010年12月1日発行

思川恋歌

978-4-88748-225-8

思川恋歌

水樹 涼子

人は生涯に一度は必ず”運命の出会い”をする。そのさだめに呑み込まれた男女の、貫かれた切なく一途な思い–日常から数センチ浮揚したような 透明な世界に、現実離れした無垢で清浄な登場人物たちがリアルに動き出す。著者の生まれ育った栃木県北西部・思川源流域の豊かな自然と文化遺産を背景に展 開される五つの物語。出会いと別れの儚さ、哀しみ、そして愛しさを、豊饒な自然の輝きの中から紡ぎ出した連作短編小説集。

四六判/上製/184頁/定価1,575円(本体1,500円+税)
ISBN 978-4-88748-225-8
2010年9月20日発行


【講演会開催】

 

NHK文化センター宇都宮主催 特別講演

水樹涼子  著者朗読とトーク

◎日時  2011年1月15日(土)10時30分~12時30分
◎場所  うつのみや表参道スクエア3F
◎料金  会員1,575円/一般2,100円/学生1,575円

日本ペンクラブ会員・栃木県文芸家協会会員 水樹涼子
ピアノ伴奏 保沢麻里子

二度と出会うはずのない二人が、出会ってしまったその場所は…!? 儚くも残酷な“宿命の恋”を描いた「天上の時間」(『思川恋歌』所収)。作家自身による入魂の朗読が、美しいピアノの調べと共に、胸に迫ります。演奏曲:ラベェル「亡き王女のためのバヴァーヌ」。朗読終了後、創作秘話・創作講座についてのトークもあります。

【連絡先】事前申し込み、または当日会場へ直接どうぞ
NHK文化センター宇都宮/0120-25-3748/TEL 028-600-1311

謎の大寺下野薬師寺

978-4-88748-200-5

謎の大寺下野薬師寺

 福田 三男

 奈良の七大寺にも匹敵する大伽藍、天を突くような五重塔、そして壮厳で華麗な建物群――人々の崇拝を集めた下野薬師寺。いったい誰が、どんな願いを込めて建立したのか。
 丹念な調査と鋭い洞察で下野古代史における最大の謎に挑む!!

 A5判/並製/192頁/定価1680円(本体1600円+税)
 2009年10月30日発行
 ISBN 978-4-88748-200-5

転生 那須与一

978-4-88748-158-9

転生 那須与一

 島 遼伍

 二十二歳の若さで京都で死去したとされる那須与一……。ところが、彼は生きていた。周囲を欺き、国を捨て、一人の女のもとへと旅立った。目指すは、敗軍平家随一の美女・玉虫の前。波瀾万丈の恋の道行を描いた表題作「転生 那須与一」。最強を誇る武田騎馬軍団と宇都宮勢の死闘〈金崎の戦い〉を題材にした「最後の一手」、田沼意次時代の宇都宮城下を舞台に武士の哀歓を描いた「三人のさむらい」など、野州大地に生きる命を紡ぐ中短編小説集。

 四六判/上製/288頁/定価1890円(本体1800円+税)

 ISBN 978-4-88748-158-9

宇都宮釣り天井事件異聞

978-4-88748-162-6

宇都宮釣り天井事件異聞

  本田正純の悲劇

 和氣 良雄

 千年の歴史が秘める物語、宇都宮氏滅亡をめぐる南呂院の秘話、徳川家康重臣・本多正純の謎の失脚、語り継がれる宇都宮釣り天井事件の真相。宇都宮城に秘められた、悲話、陰謀、そして伝説のなかで、主人公たちが、運命に翻弄されながらも如何に懸命に生きてきたかを紡ぐ。

 四六判/上製/216頁/定価1470円(本体1400円+税)

 ISBN 978-4-88748-162-6

聖なる衝動

4-88748-135-7

聖なる衝動
小説・日光開山 勝道上人

水樹涼子

幾多の苦難を克服し、ついに日光開山を成し遂げた勝道上人。すでに神格化された人物を、大胆な想像力で現代に甦らせた著者渾身の歴史小説。下野古代史の主役級の人物でありながら、その生涯は様々に伝説化され、未だに謎の多い勝道上人。彼の人が生涯をかけて追い求めた“神仏習合”という壮大な宇宙観の源泉はどこにあったのか。“空白の15年”とも言うべき、男体山初挑戦から登頂成功までの謎の期間に、いったい何処へ行き、誰に出会い、何を会得したのか。

四六判/上製/184頁/定価1575円(本体1500円+税)

下野古麻呂と藤原不比等

4-88748-080-6

下野古麻呂と藤原不比等

 福田三男

古麻呂と同時代を生きた不比等ら若き官僚グループと持統天皇、草壁皇子母子などの皇族たちの濃密な人間関係を描く。「わが下野国には、歴史に名を残す古麻呂がいた。わずかな記録を丹念にたどり、古代の謎の人物を蘇らせた労作である」立松和平。

B6判/228頁/定価1680円(本体1600円+税)

紅斎の灰釉壺

4-88748-085-7

紅斎の灰釉壺
 怪奇幻想短編小説集

 鹿ノ子竜一

怪奇・幻想、そして諧憺の世界へ……誰にでもある日常の中にひそむ暗い闇の淵から紡ぎ出された十五の物語。
四六判/192頁/定価1260円(本体1200円+税)

思川

4-88748-073-3

『思川』

 渡邊久志郎

 貧しくもひたむきに生きる者たちの限りない優しさを描き第二五回「郵政」文芸賞を受賞した「思川」、奈良時代に人々を苦しめた瘡(天然痘)に敢然と立ち向かった弓削道鏡の一代記「北辰の使者」など四編を収めた小説集。

四六判/216頁/定価1260円(本体1200円+税)

光と風の大地から

4-88748-012-1

『光と風の大地から』

福田三男

中央政界に登場し、日本の古代国家の基礎となった「大宝律令」の選定に加わった下野古麻呂。下野の古墳から古代文化を読み解き、乱世に生きた古麻呂の人物像に迫る。

四六判/182頁/定価1680円(本体1600円+税)

下野風雲録

4-938640-39-2

『下野風雲録』

島遼伍

華麗なる源平の争乱、奥州藤原三代に材をとった「義経の娘婿」、“蒙古襲来”を背景に愛と戦いを壮大なスケールで綴る「異邦の麗人」など、戦雲湧きたぎる下野戦乱の機微を描く歴史時代小説集。

B6判/344頁/定価1890円(本体1800円+税)