シカの食害から日光の森を守れるか

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『シカの食害から日光の森を守れるか』


辻岡幹夫

シラネアオイなどの高山植物や樹齢200年のウラジロモミの大木がシカの食害によって重大な危機的状況に置かれている。県自然環境課でシカ対策にあたる氏が自らの経験を通して自然保護のあり方を考える。
A5判/160頁/定価1760円(本体1600円+税)


目 次

 はじめに ―私とシカとの出会い  1

シカとはどんな動物か

  シカの分布 11
  シカの生態 13
  日光のシカ 18
  過去の分布 25

シカの食害とシカが増えた原因

  シラネアオイ 29
  樹木の剥皮 35
  変わってしまった林床植生 41
  林業被害 44
  シカの価値 47
  天敵の不在 49
  ハンターの減少 56
  日光国営猟区 58
  人工造林 62
  足尾の緑化 66
  暖冬 68
  五九豪雪による大量死 71

シカを守る法律

  狩猟法制の整備 75
  狩猟と有害鳥獣駆除 79

食害対策

  シカの食害にどう対応するのか 83
  個体数調整の考え方 89
  開始当日 93
  ハンティングの方法 96
  モニタリング調査 101
  モニタリング調査の結果わかったこと 106
  猛禽類への影響調査 111
  生け捕り作戦 114
  獲ったシカの有効利用はできないのか 120

他の地域のシカ問題

  大台ガ原、知床のシカ 123
  尾瀬のシカ問題 132
  鬼怒沼のシカ 134
  栃木・群馬のシカ個体群 137
  外国のシカ対策 139
  イエローストーンのシカとオオカミ 143

野生動物との共生

  野生動物の保護管理 149
  人と野生動物は共生できるのか 151

 おわりに  156