日光の司法-御仕置と公事宿 日光の司法-御仕置と公事宿

竹末広美

日光山・日光領に生きた人々の生活を、犯罪を通して浮き彫りにする。また、弁護士のはしりのような「日光宿」の活動を探り、日光領の訴訟社会の一端を明らかにする。日光領に発生した犯罪の数々と過酷な刑罰の実態、公事出入の発生と日光宿の活動を探る。
(新書判/160頁/定価 本体1000円+税)
 ISBN 4-88748-054-7
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著者紹介 竹末広美 (たけすえ ひろみ)

1953年、栃木県に生まれ。学習院大学卒業。現在、日光高校教諭。『藤原町史』、『いまいち市史』、『鹿沼市史』等の各編纂委員を務める。98年、第1回ふるさととちぎ歴史文化研究奨励賞を受賞。
目次

 はじめに

第一章 日光奉行の支配

 1 日光奉行の成立
   日光目代の設置
   日光目付の設置
   日光奉行の設置
   日光奉行所の組織
   日光奉行の職掌
 2 日光奉行所の開設
   日光奉行所の沿革
   日光奉行所の構造

第二章 日光奉行の御仕置

 1 手限仕置と御仕置伺
   手限仕置
   御仕置伺
   森友村蔵之助一件
   御仕置の種類
   日光領の刑死人
   遠島と江戸護送
   日光払と江戸・日光御構
 2 牢屋と牢番役
   牢屋の賄い
   牢番給と遣物
 3 『御仕置例類集』に見る日光
   鹿を殺す
   馬を捨てる
   並木杉を伐る
   御用作人参を盗む
   男体禅頂に打つ
   隠売女を営む
   密通をする
   坊さん女性を愛す
   博奕を打つ




   博奕にこる
   疵付け盗む
   場所柄をわきまえず盗む
   盗人助かる
   役人をかたる
   だまして取る
   似せ金を造る
   火を出し寺に入る
   遺恨により殺す
   宥免された殺人
   口論にて疵付ける
   徒党を組み暴れる
   本坊家来の取り扱い
 4 自検断と御赦
   自検断
   御赦

第三章 日光の公事宿

 1 公事宿の活動
   江戸の公事宿
   日光の公事宿
   日光宿の位置
 2 日光宿の機能
   訴訟の補佐
   目安など文書の作成
   差紙・お触れの送達
   宿預
   宿の提供
 3 日光宿の実態と終焉
   上草久村の出入
   日光県下の郷宿

 主な参考文献 156
 あとがき 157