随想舎

日光の歴史、田中正造、足尾銅山など地域に根ざした書籍を発行。

ずいそうしゃブックレット13

検証と提言 福田県政の四年間

とちぎ地域・自治研究所編

 今回の提言つくりを取り組む大きな動機のひとつに「福田県政のこの四年間をどう評価するか」ということでした。
 福田(昭夫)県知事の誕生が、時あたかも長野の田中知事の誕生の直後に起きた全国的にも注目された出来事でした。それは、県民生活の大きな変化がはじまっている中で、一向にその県民生活の向上に関心を示さない中央直結の保守自民党県政に多くの県民が下した決断でもあり、また大きな期待でもあったわけです。
 その期待にどう福田県政が応えたかを検証することにありました。
 (あとがきより)

A5判/124頁/定価 本体1000円+税
ISBN 4-88748-113-6

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編者プロフィール

ちぎ地域・自治研究所

「とちぎ地域・自治研究所」は、自治体職員・議員や研究者、多くの住民が参加して、自治体の行財政、社会・経済、医療・福祉、環境、教育・文化など地域・自治にかかわる広範な諸問題についての調査研究と学習交流を目的として02年7月に設立し、これまで、自治体の行財政やまちづくりを学ぶ講座やフォーラム、市町合併・小さい自治体の自立を考える講演会などを開催してきました。
「まちの将来は住民が決める」ものです。今後も、21世紀を地方自治の時代とするために活動していきます。
 ホームページ:http://tochigi-jichiken.jp

執筆者

笠原 義人(宇都宮大学農学部教授、当研究所理事長)
北島  滋(宇都宮大学国際学部教授)
米田 軍平(弁護士、当研究所副理事長)
伊藤 武晴(1級建築士)
野口  要(全日本年金者組合栃木県本部書記長)
太田  正(作新学院大学地域発展学部教授、当研究所副理事長)
熊澤 通夫(経済評論家)
岩上 純一(地域経済研究家)
陣内 雄次(宇都宮大学教育学部助教授)
佐々木 剛(福祉施設役員、当研究所事務局長)

目 次

はじめに 笠原義人
 (1) 多額の借り入れと公共事業一辺倒の栃木県
 (2) 県民世論調査にみる県政への要望事項
 (3) 悪くなった県民の暮らし

第1章 福田県政の検証

 福田県政の実像―分度推譲の県土づくり 北島 滋
 (1) 福田県政の基本的スタンス
 (2) 福田県政の実像

 情報公開の分野における4年間の軌跡 米田軍平
 (1) 福田知事の公約
 (2) 公約はどう実行されたか
 (3) 評価と今後の課題

 思川開発事業と福田県政 伊藤武晴
 (1) はじめに
 (2) 思川開発事業とはどんな事業なのか
 (3) 南摩ダムはムダなダム
 (4) 思川開発事業と栃木県歴代知事の対応
 (5) 負担を強いられる住民の抵抗
 (6) 福田県政による思川開発事業の見直し(1)
 (7) 福田県政による思川開発事業の見直し(2)

 福田県政の軌跡 野口 要

第2章 今後の県政への提言

 栃木県の持続可能な未来に向けて―Toward a Sustainable Future for Tochigi Pref.
  太田 正
 (1) 栃木県の目指すべき将来像とサステナビリティの原則
 (2) 新たな「公」「共」概念の創出に向けて
 (3) 目指すべき将来像の実現に向けた県の役割と責務

 栃木県の財政―現状と転換の方向 財政分析研究会
 (1) 栃木県財政の概況
 (2) 栃木県の行財政改革
 (3) 財政構造転換の方向

 ◎地域経済の再生……1
 足銀問題と県政―取組の評価と課題 熊澤通夫
 (1) 県民銀行をめぐって
 (2) すばやかった破綻後の対応
 (3) すすむ足銀のリストラ・不良債権処理
 (4) 地域経済に対応する検査・分類基準を
 (5) パイロットランプの役割

 ◎地域経済の再生……2
 栃木県の産業の再生―首都機能移転・商業・工業 岩上純一
 (1) 「はじめに
 (2) 「首都機能移転」問題の顛末
 (3) 地域経済の再生―商業・工業

 ◎地域経済の再生……3
 農林業の基幹産業としての再生 笠原義人
 (1) 栃木の農業
 (2) 地域農業再生の課題
 (3) 栃木の林業
 (4) 地域林業再生の課題

 住民参画のまちづくり 陣内雄次
 (1) なぜ住民参画なのか―パラダイムの転換
 (2) 今後の栃木県政における住民参画のまちづくりとは
 (3) 広域行政の新たな視点

 資料編 長野県総合計画審議会最終答申「未来への提言」(概要)

あとがきにかえて 佐々木 剛