随想舎 

【品切】
 本商品は現在品切れとなっております。


語りべが書いた「下野の民話」

柏村祐司/下野民話の会[編]

 民話語りは、百人いれば百様の語りがある。「鬼怒の乙姫」や「夜泣き石」など古くから語り継がれてきた、各地に伝わる民話を再話。民話の地をつぶさに観察し、その雰囲気を伝えることにつとめた。次世代に伝えたい心温まる民話三十六話。

四六判/並製/144頁/定価1100円(本体1000円+税)
ISBN 4-88748-134-9
2012年11月27日 第1刷発行

著者プロフィール

柏村 祐司  かしわむら ゆうじ

1944年宇都宮市に生まれる。宇都宮大学教育学部卒。
栃木県立博物館において民俗部門を担当。
栃木県立博物館学芸部長、栃木県文化財保護審議委員などを歴任。
現在、芳賀町総合情報館開設準備室室長。
主な著書、共著に『しもつけのくらしとすまい』『栃木民俗探訪』(下野新聞社)、『続日光近代学事始』(随想舎)など。

目 次

乙女の機織にまつわる話
 蜘蛛の綾織  大田原市北滝
 鬼怒の乙姫  日光市川俣
池や渕・用水・滝にまつわる話
 おだきさん  高根沢町上高根沢
 上人池  日光市川俣
 小松が渕  上三川町坂上
 手彦子の蛇侍  芳賀町芳志戸
 梅の木堰の龍の話  芳賀町芳志戸
 九十九曲り  大平町土与
 竜門の滝  那須烏山市滝
石や岩にまつわる話
 夜泣き石  日光市花石町
 生子石  日光市塩野室
樹木にまつわる話
 平家杉物語  日光市上栗山
 孝子桜  宇都宮市古賀志
 親だきの松  日光市上三依
犬や猫、鳥にまつわる話
 藤四郎様  日光市川俣
 でろれん、でろれん  河内町上田原
 姥が沢沼の金の鳥  日光市芹沼
 雀の功徳  宇都宮市雀宮町
お地蔵様にまつわる話
 菅笠日限地蔵  日光市匠町
 塩地蔵  高根沢町西根
 とげ抜き地蔵  那須烏山市熊田
塚にまつわる話
 雪姫塚  高根沢町平田1
 姫塚  那珂川町矢又
姥捨ての話
 婆塚  茂木町山内
 困ったよこつ  佐野市秋山
長者にまつわる話
 出流原の漆せんばい朱せんばい  佐野市出流原
 朝日長者の最後  日光市手岡  108
歴史上の人物・偉人にまつわる話
 立木地蔵尊  佐野市仙波
 弘法水  那須烏山市下境
 正月に餅をつかないむら  宇都宮市大谷町
 常盤御前  佐野市仙波
狐やカッパにまつわる話
 狐のお産  那須塩原市黒磯
 狐の話  日光市文挟
 侍に化けた狐  藤岡町高取
 カッパと鬼七三  日光市西川
 橋をかけたカッパ  日光市西川