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水代官 山口鉄五郎 那須 一郎 那須疏水のできる百年前に、那須の地に水を引き、農民の自立を促した代官がいた。 今から二百年前、越後からひとりの男が江戸に上った。利根川の河川改修や新田開発、蝦夷地調査、木曽三川の改修に携わり、やがて那須の代官となる。「無軽民事」の刻印を使い、四民(士農工商)は同等であるという強い信念を持っていた。水とともに歩んだ男の心に流れるものは、果たして何であったのか。名代官として語り継がれる男の生涯に迫る、待望の長編歴史小説。 水とともに生き、新田開発を通して地域振興にかけた男の、波乱万丈の生涯を描く!! A5判/並製/264頁/定価 本体1800円+税 ISBN978-4-88748-230-2 2010年12月1日発行 |
著者プロフィール 那須 一郎(なす いちろう) 本名 根本義夫 昭和23年、栃木県那須塩原市生まれ。 地元小、中、高卒後、遊学しつつ宇都宮工業高校、慶応大学に学び、それぞれ卒業。 昭和46年4月、栃木県入庁。主にダム建設、道路・河川整備、税金徴収、土地改良事務所など現場中心に勤務。県土整備部建築課で平成20年3月、定年退職。 10年ほど前から栃木県茂木町、日光市などの山間地で棚田ボランテイア、旅行(国内外の川巡り)を楽しむ。 現在、黒磯郷土史研究会員、那須塩原市文化財保護委員。 |
目 次
第一部 蒲原から江戸へ 1 百姓の子 2 田島の民 3 江戸へ、田島へ 4 幕府役人 5 利根川周辺の新田開発 第二部 流 転 1 蝦夷地調査 2 転 落 3 再 起 第三部 美濃へ 1 水奉行手代 2 暴れ水、恵み水 第四部 那須へ 1 那須の天領へ 2 百姓の目線で 3 山口堀 4 水のない川 |