随想舎 

日本史の中の栃木

地域視点で歴史を見直す

栃木県歴史文化研究会[編]

 時代や文化をこえて通底する栃木の歴史的・文化的特質とはなにか。日本史、あるいは日本文化全体の中で、栃木はいかなる位置を占めているのか。
 栃木県歴史文化研究会は、栃木県の歴史と文化に関する研究を促進するために、歴史学・民俗学・考古学・美術史学などの研究者・教育者が集まり、相互に情報を交換し学際的に郷土を研究する会をめざして1991年に発足した。本書は、その活動の節目として、創立20周年を記念して開催された特別企画「日本史の中の栃木」というテーマの大会成果をもとに発刊されたもので、栃木の歴史と文化をグローバルな視点から捉え直した一冊である。

栃木県歴史文化研究会創立20周年記念出版

四六判/上製/304頁/定価1980円(本体1800円+税)
ISBN 978-4-88748-279-1
2013年8月23日 第1刷発行

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著者プロフィール

栃木県歴史文化研究会[編]

[執筆者紹介]〈名前、生年、現職〉

池上 悟(いけがみ・さとる) 1950年 立正大学教授

佐藤 信(さとう・まこと) 1952年 東京大学大学院教授

峰岸純夫(みねぎし・すみお) 1932年 東京都立大学名誉教授

大石 学(おおいし・まなぶ) 1953年 東京学芸大学教授

川崎 勝(かわさき・まさる) 1942年 前南山大学教授

香月洋一郎(かつき・よういちろう) 1949年 前神奈川大学教授)

目 次

下野地域における終末期古墳の様相 池上 悟

古代下野の地方官衙と在地社会 佐藤 信

下野戦国史の開幕─享徳の乱と諸勢力─ 峰岸純夫

日光社参の歴史的位置─国家的権威の創出と伝統化─ 大石 学

地域産業を支えた経済思想─木村半兵衛と田口卯吉を中心に─ 川崎 勝

伝承の器としての谷─真岡の民俗調査覚書─ 香月洋一郎