随想舎 

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響愁のピアノ

早川 茂樹

二・二六事件に関わる絆を持つ三人の経営者が戦後、ゼロからスタートして名器といわれるピアノを完成。その志の清廉なままに桜花の散るように幕を下ろしたイースタインのピアノの歴史をたどる。
B6判/256頁/定価1980円(本体1800円+税)
 ISBN 4-88748-004-0

目 次

  プロローグ
   宮田倒れる

1 社長は元陸軍大佐
   異色の経営者たち
2 目指すは一貫生産
   アップライト続々誕生
3 台所は苦しくても
   グランド開発
4 調律師の卵たちの青春
   二人の吉田入社
5 大手メーカーに並んだ
   JISに合格
6 「日本一」の調律師、杵淵直知を迎えて
   250型の開発
7 会社は誰のものか
   労働組合結成
8 動き始めた歯車
   瀬島、社長に就任
9 去りゆく男たち
   吉田剛の孤独
10 品質よりもノルマ達成
   社長交代と技術者不遇の時代
11 倒  産
   乱脈経営の果てに
12 灯は消さない
   自主生産がスタート
13 技術者の良心とは
   イースタインファンの調律師たち
14 たまには気分転換を
   楽しい社員旅行
15 「ステッセルのピアノ」以前
   水戸市立大場小学校の名器修復
16 昭和が終わって 227
   廃業への苦悩

 エピローグ
  心に刻んだイースタイン

 参考文献
 あとがき

保育者を育て続けて三十余年■栃木県立衛生福祉大学校のU型
鹿児島に響く音色■本坊清子さんのB型
迫水久常は開局の恩人■栃木放送の150型
プロポーズの約束■林和子さんのU型
音大合格をサポート■斎藤佳子さんのN型
歌好きの子どもたちとともに■都立久我山盲学校のU型
星の生まれる響き■ペンションスケッチブックの150型
いつもそばにいる心の友達■真瀬宏子さんのU型
旬の味を楽しみながら■「PANの笛」のB型
ドイツへ渡ったイースタイン■ハイスラー・マリ子さんの150型
松尾社長が目指したもの■松尾文夫さんに聞く
鉄骨が折れた!■藍原寛治さんのB型
学内最古の一台■茨城キリスト教大学のC型
遊びと礼拝の傍らに■愛の光幼稚園のU型
よみがえった響き■松岡淳さんの350型
音楽会の白い脇役■カフェ・カラクのB型
「宇都宮のストラディバリ」■荻野久一さんのC型
廃業後が運命の始まり■村松健さんに聞く