随想舎 
駅前医者言上

駅前医者言上

三浦勇夫

 代々木駅前で、つましい「店(診療所)」を開き、ささやかながらも医業を営んでいる。人よんで「駅前医者」という。生活は苦しい。なぜなら、医者は患者を選べないが、患者は医者を選ぶことができるからである。

四六判/216頁/定価1540円 (本体1400円+税)
ISBN 4-939051-27-7
発売:BKC

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著者プロフィール

三浦勇夫(みうら いさお)

1928年、東京・赤坂生まれ。日本医科大学卒業後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室入局、杏林大学保健学部、医学部教授(現在、名誉教授)。
各種精神医療・福祉団体の理事や厚生労働省委員を歴任。
孫とスミレを愛し、回転寿司に執着する専業精神科医。三浦診療所院長。

目 次

たわごとのはじめに 5
駅前医者になってはみたものの 8
医者とは哀れなものよ 17
「店」を開いて一年がたった 23
東京は悪い所なりしか? 32
カレーライスはご馳走か? 36
椅子はこわい 41
泥棒さん、ご苦労さん 44
一人当りレセプト数と精神科診療所医師の生活及び性格の変化 48
同姓ミウラ、医局に五人 50
「元祖・本家・宗家・家元 駅前医者」の商標登録 58
真夜中の電話あれこれ 64
駅前医者事件簿:カルテ勧進帳事件控 73
駅前医者事件簿:宮家令嬢事件控 80
駅前医者事件簿:病院風呂場事件控 90
海坊主が出た! 101
天辺禿鷹 112
詐欺男よ、金返せ! 119
たらちね 127
続たらちね 137
オヤジの小言 147
ダイエットは身だしなみ? 153
北 杜夫さんのこと 158
妻との別れ 168
飛蚊症騒動 179
天皇陛下とお尻 185
不健康に老いる 193
『駅前医者言上』について 斎藤茂太 205
しがなきことのおわりに 211