随想舎 

手作りの学び舎

NPO法人足尾鉱毒事件田中正造記念館のめざすもの

広瀬 武

 「地域の貴重な歴史遺産である足尾鉱毒事件と田中正造をともに学び、現代に活かす。
 ボランティアの意欲的活動が地域を耕す」をスローガンを掲げ、2006年10月に田中正造記念館が開館。
 市民の自主的協力体制で運営されているNPO法人足尾鉱毒事件田中正造記念館の方向性を提示

四六判/並製/160頁/定価1100円(本体1000円+税)
ISBN 978-4-88748-202-9

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著者プロフィール

広瀬 武  (ひろせ たけし)

1929年、群馬県館林に生まれ。拓殖大学卒業。
1954年から34年間、館林市内の中学校で社会科教師を歴任。
現在、NPO法人足尾鉱毒事件田中正造記念館理事長、渡良瀬川にサケを放す会代表を務める。
著書に『渡良瀬川の水運』『公害の原点を後世に』(随想舎)、また『田中正造と足尾鉱毒事件研究1~15』などに論文多数掲載。

目 次

 はじめに

第一章 草の根の学習サークル
 1、テキスト学習とわたしの研究発表
 2、みんなに喜ばれたフィールドワーク
 3、公民館の文化祭に参加

第二章 記念館建設促進会
 1、促進会の発足と市議会への請願書提出
 2、川俣事件百年祭実行委員会
 3、百年目の押出し再現

第三章 会報「原点」の中から
 1、総会の時に行われた記念行事
 2、会員の声
 3、小中学生からの投稿
 4、大学生からの投稿
 5、その他の特集記事

第四章 教材ビデオと「田中正造かるた」づくり
 1、教材ビデオづくり
 2、「かるた」づくり

第五章 待望の記念館誕生
 1、記念館の開設場所の内定とNPO法人の設立
 2、記念館の開館準備

第六章 手作りの学び舎
 1、私たちがつくった記念館の目的
 2、公害の原点といわれる足尾鉱毒事件
 3、環境教育を目標にしたNPO法人と自治体との協働

特集 上毛新聞オピニオン
 あとがき