随想舎 

ゴータマ・ブッダの声を聞く

下山 夷文

 突き詰めれば、ひと言、「捨てる」を実践するのみ。それが彼岸への道だと、ブッダは繰り返し説く。
 ブッダの教えを紹介するとともに、埴谷雄高・ドストエフスキー・ニーチェという三人の思考を経て、ふたたびブッダの世界を思索する。
 この本は、ゴータマ・ブッダの教え、それは、突き詰めれば一言なのですが、その一言を紹介するためのものです。ことば自体は、「捨てる」という無造作な日常語です。その教えは、「スッタニパータ」というお経に書かれています。その「捨てる」を実践することだけが、彼岸への道だと、ブッダは繰り返し言っています。というよりも、突き詰めればブッダはそれしか言わないのです。(本文より)
新書判/並製/120頁/定価1100円(本体1000円+税)
ISBN 978-4-88748-255-5
2012年2月29日 第1刷発行

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著者プロフィール

下山 夷文  しもやま いもん

1950年、栃木県宇都宮市に生まれる。
吟遊詩人を夢見ながら、山々を独行する。下野の山蝦夷の末裔という立場から著作活動を行う。
著書に『古代日光紀行─二荒山碑の謎を追う』(随想舎)がある。

目 次

第一部
 「スッタニパータ」のごく簡単な道案内

第二部
 ゴータマ・ブッダと三人の作家
  1、埴谷雄高
  2、ドストエフスキー
  3、ニーチェ