随想舎 

とちぎの化石図鑑

とちぎの化石図鑑編集委員会

とちぎの化石探索ガイドブック。
クジラ、木の葉石、プランクトン。2億数千万年前から数万年前のものまで栃木県内全域の化石を網羅。
A5判/並製/224頁/定価1980円(本体1800円+税)
ISBN 978-4-88748-294-4
2014年7月5日  第1刷発行

cartへ

著者プロフィール

とちぎの化石図鑑編集委員会

青島 睦治(あおしま むつはる)
栃木県立博物館名誉学芸員
那須烏山市文化財保護審議会委員
1947年 静岡県出身
地質学、古生物学を専攻。本書では中生代の化石、中新世の微化石、塩原湖成層ほかを担当。
[主な著書論文]那須をとらえる2(2012,随想舎)「龍門の滝はいかに生じたか」(2014,栃木県立博物館紀要)など

奥村 よほ子(おくむら よほこ)
佐野市葛生化石館勤務
日本古生物学会友の会担当幹事
1978年 東京都出身
古生物学を専攻。古生代の微化石:小型有孔虫やフズリナなどを研究。近年は葛生石灰岩地域の化石である、ペルム紀のサンゴ化石や腕足動物化石、更新世の脊椎動物化石を調査している。本書では古生代の化石と葛生動物群を担当。

柏村 勇二(かしわむら ゆうじ)
栃木県立博物館勤務
栃木県文化財保護審議委員
1960年 栃木県出身
地質学、古生物学、理科教育学を専攻。新生代貝類化石を専門に研究。本書では主な化石産地と中新世の化石ほかを担当。
[主な著書論文]栃木の自然をたずねて(分担執筆,1997,築地書館)、塩原の自然(分担執筆,2012,那須野が原博物館)、宇都宮市下岡本町の鬼怒川河川敷より産したクジラ類化石の産状について(2013,栃木県立博物館紀要)、栃木県烏山地域における中部中新統大金層の貝化石群集(2014,栃木県立博物館紀要)

多和田 潤治(たわだ じゅんじ)
那須塩原市那須野が原博物館勤務
1976年 神奈川県出身
主な研究対象は、トンボ類とオサムシ類。本書では昆虫化石を担当。
[主な著書論文]那須野が原の昆虫(分担執筆,2007,那須野が原博物館)、塩原の自然(分担執筆,2012,那須野が原博物館)

布川 嘉英(ぬのかわ よしひで)
元栃木県立博物館勤務
1962年 栃木県出身
地質学、火山岩石学を専攻。学生時代は奥鬼怒地方の火山地質、栃木県内の新第三紀地質を研究。本書では栃木県の地形・地質を担当。
[主な著書論文]栃木県内に分布する新第三系の層序(2004,栃木県立博物館研究紀要)、高原山産黒曜石原石の分布と火山活動(高原山産黒曜石調査事業報告書,2006)

目 次

第1章 栃木県の地質と化石の概要
栃木県の地形
栃木県の地質
栃木県の化石の概要
  コラム 化石に関するミニ情報
第2章 栃木県の中・古生代の化石
栃木県の中・古生代の化石
葛生石灰岩の化石
 フズリナ
 小型有孔虫、海綿動物
 サンゴ類
 腕足動物
 コケムシ類
 ウミユリ類
 巻貝、三葉虫
 魚類、植物
アンモナイト
コノドント
中生代の放散虫化石
湯西川のフズリナ
  コラム 石灰岩
  コラム チャートノジュール
  コラム 腕足動物と二枚貝の見分け方
  コラム 腕足動物から見た葛生石灰岩とテキサスの関係
  コラム 腕足動物の腕骨
第3章 栃木県の中新世の化石

中新世の栃木県
 二枚貝
 巻貝
 ツノ貝
 魚類
 ウニ類
 海綿動物
 サンゴ
 フジツボ
 腕足動物
 生痕
 頭足類
 海生哺乳類
 昆虫
 植物
 微化石
  コラム 中新世の貝類化石
  コラム 貝化石密集層
  コラム イモ石 ─生痕化石研究の草分け─
  コラム 化石鯨骨群集
  コラム 「脳」の化石
  コラム 植物化石の残り方と名前
第4章 栃木県の更新世の化石
葛生動物群
小山市・矢板市のナウマンゾウ
塩原湖成層の化石
 植物
 動物
 珪藻
舟石層の植物化石
小山地域の更新世珪藻化石
  コラム ゾウの歯
  コラム 木の葉石が保存のよい訳
 引用・参考文献
 さくいん(学名)
 さくいん(和名など)