随想舎 

胤馬代金併往返道中記

編   集 ・ 鈴木 和子
翻   刻 ・ 相原 伊孝
現 代 文 訳 ・ 相原 康二

 今から180年ほど前の江戸時代に、日光奉行所から牡馬の買い付けを命じられた上草久村の名主見習い福田弥後八は、遠く仙台領巌谷堂まで胤馬の買い付けの旅に出た。
 真冬の2月、困難な旅をしながらも狂歌をよくし、好奇心旺盛な弥後八は旅先で見たもの聞いたものを漏らさず日記に記した。江戸時代の旅の様子、村の様子、人の様子など様々なものが記録されていて、江戸後期の東北の様子がわかる。

B5判/並製/288頁/定価3300円(本体3000円+税)
978-4-88748-308-8
2015年4月30日 第1刷発行

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著者プロフィール

相原 康二  (あいはら こうじ)

1943年旧満州国新京市生まれ、江刺郡(現奥州市江刺区)で育つ。
1966年東北大学文学部国史学科(考古学専攻)卒業後、7年間高校教諭(岩手県立高田高校・盛岡一高)を務める。1973年から岩手県教育委員会。岩手県立図書館。岩手県立博物館。2004年岩手県立図書館長で定年退職。(財)岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター所長。2009年えさし郷土文化館館長に就任。

鈴木 和子  (すずき かずこ)

1949年(昭和24年)生まれ。
宇都宮大学教育学部卒業。
書店勤務のかたわら実家に残る古文書を調べる。
栃木県歴史文化研究会会員
「下野の「三四郎」の見た東京」(「歴史と文化」2005年14号)

目 次

胤馬代金幷往返道中記のこと 相原康二

胤馬代金幷往返道中記
天保四巳年正月 胤馬代金幷往返道中記のこと 相原伊孝

正名、そして「道中記」の足跡をたどって 鈴木和子

胤馬代金幷往返道中記の現地調査 鈴木和子